【声明】日本学術会議法案について深刻な懸念を表明します
2025年5月22日
一般社団法人日本臨床発達心理士会 執行部
日本学術会議法案について深刻な懸念を表明します
5月9日に衆議院内閣委員会で採択された「日本学術会議法案」は5月13日、衆議院本会議で可決されましたが、この法案について、臨床発達心理士会理事会として深刻な懸念を表明するものです。
私たち日本臨床発達心理士会は、一人一人の人の一生涯に渡る発達を支援し、それによって一人一人の人の幸せを実現することに貢献したいと考える心理職の団体です。発達心理学の学問的成果を基盤に実践を行ったり,あるいは実践の知見を学問に還元したりして学問と密接につながって実践活動を行っています。
しかし、過去を振り返ると、「心理学」が一人一人の人の幸せでは無く、一部の者のために他者を操作する手段として使われてきた歴史があります。 そのことを考えるとき、学問の自由、学問の政治権力からの独立が、絶対に必要であると考えます。そこを脅かす懸念のある今回の「日本学術会議法案」に私たちは深刻な懸念を表明します。